主に泣いています
ヘェルルルロォ〜、エヴッリバーディ!
毎日、暑いでんな〜。 皆さん、お変わりありませんでしょうか。
私は最近、卒業した学生(♀)から、
「先生、元気〜?
私、来週『お見合い』するんだよ〜。楽しみ〜♪」
というメールをもらいました。・・・・・。
「へぇ〜、すごいね!またどうだったか教えてね♡」
という返信をしつつ、実は、
てんめぇ、
先越すつもりじゃねーだろうなぁっ。オリャー!
(↑ っていうか、もう先を越されているんだけどね・・・。)
と勝手にメラメラと闘争心を燃やしているため、
もはや私の教室は
「ザ・熱湯風呂我慢大会」状態です。(←学生、大迷惑。)
さて、私のつまんない近況報告はこの辺にして・・・。
今回は久しぶりに「今週のお題」について書こうと思います。
お題「あなたは10年前、何をしていましたか。」
主に勉強してました。
以上っ。
いや〜、書く事が無い訳じゃないんですが、
とてもじゃありませんが、一回のブログに収まりそうにありませんので
まあ、その内ボチボチと・・・。
☆注意:
すみません、ここから非常に長いですから、お時間のある時にどうぞ・・・。
そう言えば、「主に勉強してました」と書いて思い出しましたが、
皆さんは『主に泣いてます』という漫画をご存知でしょうか?
『海月姫』で有名な東村アキコ先生著書で、ただいまモーニングに連載中です。
ストーリーを簡単にまとめますと、
有り余る美貌を持っているにも関わらず、控え目かつ繊細で、
人付き合いが苦手なため、男性からはストーキングされ、
女性からは必ず妬まれ、働く事もままならない
超ド級の不幸な人生を送っている女性の話です。
(注:ギャグ漫画です。)
東村アキコ先生は第一巻「あとがき」で、こう述べています。
(以下、「あとがき」より引用)
とにかく昔から超美人の人は何かと大変だろうなあと
心配しながら生きてきました。
ちなみに私が言ってる「何かと大変な美人」とは
つまり「美人だけど気が弱い」人であり、
「美人だけでお人前に出るのが苦手」な人であり
「美人だけど社交的でない」人なわけで・・・
つまり美しいことを武器にしてのし上がっていく美人は
別にしていいんです。
この間なんてうちの近所でこんな美人を見ました。
(お昼休みに、ビルの透間で立ったままお弁当を食べる美人)
私の予想だと、彼女は美しいがゆえ、
職場で一緒に入社した同僚の男に告白されストーカーされ
それを上司に相談したら、その上司に惚れられセクハラされ
「やめてください」と断ったら、翌日から職場でパワハラされ、
困って同じ部署の女性社員たちに相談したら、
それを「モテ自慢」だと受け取られ・・・
そんなこんなで、あっという間にハブられてしまったのでしょう。
休憩室でお弁当も食べられないくらいの
ハブられかたをされているのでしょう、美人ゆえに・・・。
いるんです絶対。
都会のビルの片隅でひっそり生息している不幸美人が・・・。
私がこの漫画に思い入れがあるのは、面白いからという理由も勿論ありますが、
このあとがきを読んだ時、とても共感してしまったからです。
「あ、これ、うちの母だ」と・・・。
私の母は、娘の私が言うのもなんですが、
若い頃は大層美しい人でした。(今もそれなりに綺麗ですが、もう年なんでね。)
その上、私と全く違い(!?)、控え目で、よく言えば従順な、
悪く言えば自己主張の無い、家庭的な女らしい人なんです。
勿論、自分の母ですから、初めからそういう認識があった訳ではなく
周りから
「○○ちゃん家のお母さんは本当に美人ね。」
とか、
「○○さん家の『美人』の奥さん」
とか、
「『美人』の○○さん」
と言うように、母を形容する際に、
まるで枕詞のように「美人」という言葉がつきまとっているのを聞き続けると
流石に「そうなんかな」と思わされた次第でございます。
ここまで読まれた方、誤解しないでいただきたいのですが、
これは自慢話でも何でもありません。
うちの母が、その性格では持て余す程の容姿がゆえに
結構可哀想な人生を送っているということを紹介したいのです。
それから、もう一つ!!
残念ながら、この母の美しいDNAは全て兄に持っていかれ、
私には「声」以外、悲しいほど受け継がれていません。(ちなみに声は『激似』です)
そのため、我が兄は小・中・高と超モテモテの、
妹としては究極にハタ迷惑な学生生活を送っておりましたが、
ま、それはまた別のお話と言うことで・・・。
では、うちの母の「プチ不幸人生」
エピソードその1:
銀行に事務員として入社した筈が、何故か入社すると
エレベーターガール配属になっていた。
聞くと、上の人が元々エレベーターガールとして決まっていた人と
うちの母を直前に交換人事したらしい。
そのせいで、その人から妬まれ変な噂を流されて、困ったとのこと。
当然、否定する気力も言い返す勇気も持たない母は、
ひっそりじっと我慢の子だったらしい。
エピソードその2:
長年言い続けた人事が叶って、
やっと元々の配属の事務の仕事につくことになったのですが、
新人でもないのに、仕事がド素人で全く使えない。
当然、忙しい女性の先輩達や同期の人もイラつきながらも
最初は丁寧に教えてくれてたそうです。
しかし、男性社員が母を執拗に庇うような発言を繰り返すため、
「○○さんは『美人』だから、得よね」
とか、
「○○さんは出来なくてもいいんじゃない?笑ってたらそれだけで」
とか、
「いいわよね〜、『美人』はミスしても許されるんだから」
等と言われ始め、段々女性社員から冷たくされるようになったらしい。
当然、母の性格からして、そこで「何くそ!」と思う根性も無く、
おちゃらけて女性社員のハートをがっちり掴むこともできず、
結局あまり仕事も出来ないまま、ひっそり結婚退職したとのこと。
エピソードその3:
私が小学生の時、母はママさんコーラスに入っていました。
で、そのママさんコーラスがたまたまテレビに出ることになった時のことです。
母は歌がさして上手くもなく、パートも低音担当で、背も高いので
立ち位置としては目立たない後ろの端っこだったのです。
しかし、いざ撮影が始まると、画面は母のアップばかり・・・。(生放送でした)
そして歌が終わってからのインタビューでも、
コーラスのリーダーをさしおき、インタビューアーは母ばかり質問攻め。
後でVTR見ても、ほとんど母しか映っていない・・・。
それがきっかけでコーラス内は気まずい空気が流れ始め、
それに母は歌が上手い訳ではないので、
何だかいたたまれなくなり、ママさんコーラスを止めたそうです。
エピソードその4:
スーパーのレジ打ちのパートを始めるも、
一週間もしない内に、何故か突然作られた
「店長の秘書」
なるものをやらされるハメになり、
他のパートの人達から
「店長と○○さんは出来ている!」と噂され(←そら、そうやろ・・・)
いたたまれなくなり、パートを辞めた。
エピソードその・・・(←まだ、あるんか〜〜い!!)
まあ、こんな話は母にとっては日常茶飯事です。
その度に
「○○ちゃん(←私のこと)、お母さんは駄目ね・・・。
何をやっても続かない、ダメな人間ね。」
(ちなみに、うちの母は関東人なので、関西弁ではありません。)
と、ヨヨ・・と泣き崩れるのです。私としては、
そこっ!そこがあかんのちゃうかっ!!
と関西弁で突っ込みを入れたいところではありますが、
そんなこと言おうものなら、
「ごめんね、○○ちゃん、こんなお母さんでごめんね・・・。
でも、お母さん、○○ちゃんしか相談できなくて・・・。」
と更にサメザメと泣き続けて、しばらく家庭の中がドンヨリするので、
「気にせんとき!
そのうち、お母さんが続けられる職場がきっと見つかるって!」
と励ますしかないのであった。気ぃ使うで、ほんま。
・・・で、そんな母の最近のエピソード
2か月ぶりぐらいに実家に帰ると、
私と違って(←こればっか)、いつも小奇麗にしている母なのに
何故か髪を振り乱し、化粧っ気も無く、変な服を着ていたのです。
私はちょっと変だな〜と思いましたが、まあ母も年だし、
面倒くさくなったのかなと思っていたら、実はこんなことがあったそうです。
父と母は最近、グランドゴルフを始めて、最初は楽しく通っていたそうなんですが、
ある日、別に親しくもないメンバーの男性に、突然
「あんたみたいな女には騙されんからな。美人にはトゲがあるからなっ」
と言われて、びっくりしたそうです。
で、他の女性メンバーの方にも
「○○さん、いつもそんな綺麗な格好で着て、男性を誘惑しに来はったん?」
と言われたらしい。
それでいつもの如く、
「○○ちゃん、お母さん、この年でもう誘惑なんてしないわよっ。
どうして、そんな風に思われちゃうのかしら・・・。シクシク。」
と相変わらず暗雲立ち込める表情で申しておりました。
その結果、わざと変な格好でグランドゴルフに出かけてるんだって。
ご苦労なこって・・・。
さて、こんな母ですが、私は母の事が大大大好きです。
だから、私の母をこれ以上苛める奴がいたら・・・
ぶっ飛ばしてやります。
母はよく私にこう言います。
「○○ちゃん、お母さんに似なくて、本当に良かったと思ってるのよ。
全然、似てないもんね〜。
○○ちゃんなら、どんな困難にあっても負けないもんね。
その性格と言い、言動と言い、男の子顔負けだものね。
いや、いっそお兄ちゃんと交換して、
男の子だったら良かったのにね。ウフ。」
・・・・・。
ぶっ飛ばしちゃっていいすか?
それでは、皆様、またのご来訪お待ちしております。
御機嫌よう〜♪