ビデオドローム

さて、「今週のお題」は「心に残る映画」でしたね。


私は「あなたの趣味は何ですか?」と聞かれた場合、
公の場、つまり真面目モードや、
コンパで好みのタイプに聞かれた場合
(↑ そんな機会ほんまにあるんかっ!)とかは
100%


「映画鑑賞です。」


と答えるようにしています。


これは決して嘘ではありません。
私は本当に映画を見る事が大好きで、
特に学生時代はレンタル屋でアルバイトしていた兄が
毎日新しいDVDを借りてきてくれたので、
一日一本は何かしらの映画を見ていました。
今でも月に2本は見に行くようにしています。


私がいくら少年漫画オタクだからと言って、
いつも自宅でメソメソと漫画ばっかり読んでいる訳ではないのだよっ。


ふふん。




てな訳で、
今回は私が普段、公の場(つまり職場)では
如何に真面目に
職務を遂行しているかを知ってもらうためにも、
真面目バージョンでいきたいと思います。


ん?
「別に知りたくねぇ〜」って声が・・・。



空耳だな。(←断定)



関係ありませんが、学生に
「昨日、映画見に行った」という話をすると、決まって、
「先生、デートやったん?」と嬉しそうに聞かれます。
ほんと、余計なお・世・話!!
私が「一人で行ったんやけど?」と言うと
「え〜〜〜〜〜!!」と信じられない顔・・・。
何ですか、えっ!
女が一人で映画を見に行ったらあかん法律でもあるんですかっ!
映画館は
イチャイチャカップル君だけの施設ではないんですよっ!!



はっ!しまった!!
真面目マジメ真面目・・・・・。

ライダー・・・
へんっしん!!



トウっっっ!!







↓ ↓ ↓ ↓ ここから本当に真面目・・・に書きます。恐らく。

・・・・・・・・・・・・・・・・。



沢山の映画を見れば見るほど、
「心に残る映画」を一つには決められません。
それぞれの映画に想い出がありますし、
「心に残る」ポイントはそれぞれ違いますから。


なので、今回は色んな意味で非常にインパクトの強かった映画
デイヴィット・クローネンバーグ監督の
ビデオドローム
を取り上げたいと思います。


ビデオドローム [DVD]


解説:
ビデオドローム』(Videodrome)は、1982年のカナダ映画であり、
デイヴィッド・クローネンバーグ監督の代表作品。
特殊メイクはリック・ベイカーが手がけた。
1983年2月に公開されたが、
あまりに難解なため製作費の半分も回収できなかった。
その後、ビデオ化されてカルト映画として人気に火がついた。


あらすじ:
セックスと暴力を売りとするケーブルTV局のマックスは、
ある日 拷問,殺戮が延々繰り返される
ビデオドローム」という海賊番組の存在を知る。
番組に興味を持ったマックスは
ビデオドローム」を違法録画し視聴するうちに、
次第に幻覚を見るようになる・・・。
(ウィキペディア参照)




とまあ、解説やあらすじを読んでもらったら分かるように、
はっきり言って訳分からん気持ち悪い映画です。


私は自分からこの作品を見ようと思った訳ではなく、
当時付き合っていた人が、
カルト的な映画が大好きだったので、
よく二人でこの手のDVDを借りてきては
青かった私は、彼のうんちくを聞いて、
「ス・テ・キ」と目をハートにしながら一緒に見ていました。
全く、今となっては信じられん話だ。



で、「ビデオドローム」を始め見た感想は、


「気っ持ち悪〜〜。それに意味全く分からんし。」



という感じだったのですが、夜中に見たせいもあって
妙にインパクトがあって忘れられない作品となりました。
特に


お腹の裂け目にビデオを差し込むシーン
オエーっ



脳裏に焼き付いて離れません。



で、しばらくすると、何かの魔法にかかったのかのように
この「訳の分からなさ」
がイイナ〜と思うようになりました。
決して彼の「ウンチク」に感化された訳ではありませんが、
それからしばらくは、所謂カルト映画ばかり見ていました。


訳が分からないと言う事は、
それだけ鑑賞側に想像が委ねられているということで、
どうとでも解釈できる訳です。
妄想家の私にとっては、これ程楽しい作業は無い訳でして・・・。


なので、この「ビデオドローム」は
当時の甘酸っぱい記憶なんかもありつつ、
妄想壁に磨きをかけた記念すべき一号ということもあり、
「心に残る映画」の一本と言えるでしょう。



勿論、私は単純明快、痛快アクション映画なんかも大好きです。
でも、最近は本も漫画も明らかにそういう作品が増え、
見る側に


「判断がつきにくいストーリー」=「考える余地が残されている」


作品が少なくなったようで、ちょっと寂しいな〜と思う今日この頃です。




さて、最後になりましたが、
何年か前、映画館で予告が始まる前
スクリーンに流れていた以下のテロップ、ご存じでしょうか?


みんなに駄作とこきおろされる映画がありました。
でもそんな映画でも楽しそうに見ている人がいる。

映画を完成度だけで判断して楽しんでいる人。
どんな映画でも映画をみることを楽しむ人。


どちらが本当に映画を楽しんでいるのでしょうか?




皆さんはどちらの人ですか?
私は常に後者でありたいなと思っています。