「未来の地図」−「それでも友よ」

あなたは「心の友」と呼べる人がいますか?




本日は、第8曲目「それでも友よ」の感想にまいりたいと思います。
(・・・と言っても、ほとんど私の体験談・・・。)


この曲を聞いた時に、真っ先に思い浮かべたのは
ある一枚の写真でした。



その写真とは・・・。


私が日本から離れた異国の地と決別する直前に
仲間とともに、最後の大旅行に出かけた時に撮った
最初の一枚です。




かつて、夢を膨らませ日本を飛び出した私でしたが、
異国の地での生活は、
私にとってそんなに甘いものではありませんでした。


それでも、
辛いことばかりではありませんでした。
それは、みんながいてくれたから。


数え切れない夜をみんなと過ごし、
お互いの夢について語り合いました。



「ねぇねぇ、日本帰ったら、まず何から始めようか?」
「あ、そうだ! 一緒に××の店、始めない?」
「あ、いいね〜。まだ日本って、××が流行っていないから、
 今、商売かければ、絶対いけるよ。
 そしたら、私たち大金持ちになるかもよ!」




でも、私たちには分かっていたんです。
そう遠くない未来に、必ず別れがくることを。
そして、別れたら、きっと別々の道を歩き始めるってことを・・・。


だから、
別れる前に、私たちは大きな旅行の計画を立てました。


その旅行の
記念すべき最初の日に撮った一枚が、これです。



地平線まで、どこまでもどこまでも続く道は、
私たちのこれからの未来を示してくれているかのようでした。

(その道中は、また別のお話・・・。)



そして、旅の終わりは、
同時に、私たちの別れでもありました。


「またね。」
「うん、元気でね。」
「手紙、書くね。」
「うん、きっとだよ。」
「また、会おうね。」
「絶対だよ、約束だよ。」


そうやって、私たちの旅は終焉をむかえました。
そして、交わっていた私たちの点は散らばり、
それぞれの道へと進んでいったのでした。



今は、お互い別々の遠いところに住んでいて
滅多に会うこともできないけれど、
でも、私たちが一緒に過ごしたあの日々はかけがえのないもので
間違いなく、みんなを「心の友」と言えるだろう。



そう、
今は昔、若かりし日の出来事だけど、
私は、この写真を見る度、
一度は打ちのめされた夢と現実に
もう一度立ち向かおうと燃え立った日のことを思い出します。
その日があるから、今のアタシがいる。
そして、その日を一緒にむかえた仲間のことを
思い出さずにはいられません。



「それでも友よ」は、そんな私の大切な日々を
思い出させてくれる一曲です。
そして、あの日の私に、こう言ってあげたいです。
「俺達の夢は始まったばかりさ」
「そうさ 俺達の想いは間違っちゃいないさ」


こんな詩が書ける上中さんは、本当に素晴らしい方ですね。
まじ泣けます。


私の「心の友」に捧げたい一曲です。
ありがとぉ。


未来の地図



PS。そ〜いや〜、あの時考えていた商品、
   見事に日本で流行りだしたな〜・・・。
   チェ〜〜ッ!大金持ちに成り損ねたゼ!!
   (あ・・・。真面目が台無し・・・。)